はじめに
学習の一環として、学習の一環として、2024年11月・12月にCKA・CKADを受験し合格しました。
勉強方法や特に受験方法は癖があったので、皆さんの参考になればと思います。
受験背景
私はサーバやストレージなどのインフラ構築をメインに4年間業務しているSEです。
2024年度からコンテナプラットフォームの構築を担当することになり、コンテナの学習を始めました。
社内でもコンテナ技術の習得が推奨されており、CKAはコンテナの学習を始めた人にとって、体系的に知識を身につけるのにちょうどいい資格だと思い受験することにしました。
CKA・CKADとは
CKA資格
CKAは、Kubernetesクラスタの管理や運用に関する知識・スキルを証明する資格です。
試験では、クラスタのセットアップ、ネットワーク設定、セキュリティ管理、トラブルシューティングなど、管理者として必要な技術が問われます。
Kubernetesクラスタの構築・運用を担当する技術者向けの試験です。
CKAD資格
CKADは、Kubernetes環境でアプリケーションを設計・構築・デプロイできることを証明する資格です。
試験では、コンテナ化されたアプリのデプロイ、設定、トラブルシューティングなど、開発者向けの技術が問われます。
Kubernetes上でアプリを開発するソフトウェアエンジニアや、DevOpsエンジニア向けの試験です。
試験内容・問題
要件にあったオペレーションをコンソール上で実施する、パフォーマンス形式の問題です。
後述する Udemy + kodekloud の演習問題と似ています。
すごくシンプルで簡単な問題から、複雑な問題まで難易度はけっこう幅広いです。
公式ドキュメントは試験中も確認できるので、コマンドのオプションまで細かく覚えておく必要はありません。
要件に対して、各リソースがドキュメントのどこに記載されているのか、どの機能でその要件を満たせるのか、こういうトラブルのときはどこを確認するべきか、について把握しておくことが重要です。
CKAD に関しては CKAの範囲+Job/CronJob、Prove、API系、・・+α が追加されています。
試験概要
- 受験費用 $445(71,000円 ※2025/05/18時点)
- 試験時間 2時間
- 問題数 約15~20問
- 受験回数 2回まで受験可能
- 認定の有効期限 2年
試験勉強
使用した教材 ①Udemy + kodekloud
- Certified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests
- Kubernetes Certified Application Developer (CKAD) with Tests
この Udemy のコースは、各分野ごとに ①講義→②kodekloudという環境で演習問題→③解説 の構成になっています。
kodekloudでの演習問題が全て解ける状態になっていれば合格できると思います。
各分野の演習に加えて、模擬試験も4回分くらいついています。
1周目は講義を聞いてから、演習、解説の流れを一通り実施し、2周目は演習のみ実施しました。2周目でも解けない、解答だけ見てもよく分からないところは講義や解説を見直すようにしました。
模擬試験に関しては、正答率100%になるまで何度も繰り返し、解答を覚えてしまうほどやりました。
使用した教材 ②模擬試験(Killer Shell)
うわさ通り難しいです!!!
試験前日に初めて試すと自信をなくすので、できれば試験1週間前くらいまでに試しておくのがよさそうです。
あくまでも ”本番試験環境を知る” 目的で利用すればいいと思います。
初見で解けなくても解答を見て、問題と解答の理解を進めると、
もちろん試験にも役立ちますし、自分のスキルアップになる内容です★
また、払い出されるVMを使用して問題を解く、コピー・ペーストが「ctrl+c」・「ctrl+v」が利用できないなど、
試験環境が本番と同様なので操作に慣れておく意味で必ずアクセスしてみてください。
CKA・CKADどちらも試験を申し込むと利用可能になり、activate後~36時間× 2回分実施可能になります。
問題は2回とも同じなので、CKA受験前に1回しか使用しませんでした。
勉強時間
期間としては、業務でOpenShift(kubectl ではなくocコマンドを利用)の構築や操作を経験していたので、取得すると決めたからは3週間くらい。
勉強時間としては、平日は業務終了後3時間、土日は5時間ずつで、CKAはおよそ75時間程度、CKADはCKA +15時間程度です。CKA と CKAD の範囲は被っている部分が多く、CKA の範囲が完璧であれば、 CKAD も合格できるのではないかと思います。社内でもCKA 受験の1週間後に CKAD の受験を勧められるくらいです。
受験方法
試験予約の流れ
以下を参考に予約を実施しました。
Kubernetes技術者認定|CKA-JP/CKAD-JP/CKS-JP/KCNA-JP試験|IT資格といえば LPI-Japan
- 受験用クーポン購入
こちらの JPI-JAPAN のサイトから受験用クーポンを購入しました。
・受験用クーポン:認定Kubernetes管理者(CKA-JP/日本語試験版)試験 | Kube…
・受験用クーポン:認定Kubernetesアプリケーション開発者(CKAD-JP/日本語試験版)…
受験用クーポンを購入してから5営業日以内(私の場合は3日後でした)に受験用クーポンコードが登録した電子メール宛てに届きます。 - LF ID を作成
試験自体は The Linux Foundation が提供する試験のため受験時に必要です。 - 受験結果共有への承諾
”Linux Foundationが受験結果をLPI-Japan/EDUCOに共有し、LPI-Japan/EDUCOから連絡を受けること”
に対して承諾する内容
LPI-Japan: LF認定試験の受験結果を共有するための承諾LPI-Japan: Permission To Share Your LF Certification Exam Results Survey - 受験用クーポンコードを使って受験者登録
https://training.linuxfoundation.org/ja/certification/certified-kubernetes-application-developer-ckad-jp/ - The LinuxFoundationページのマイポータルから受験日時の予約
受験日時予約の際に、名前の登録があります。
※ここで入力する名前は写真付き身分証明書と同じ名前にする必要があります。
同僚が身分証明書の名前が漢字なのに、ローマ字で登録して当日に受験できなかったそうです。
注意事項も記載があるので確認しておくとよさそうです。
https://trainingportal.linuxfoundation.org/
領収書はLPI-JAPAの問い合わせメールアドレス宛に、以下情報を添えて依頼すれば発行してくれました。
・名前、メールアドレス、電話番号
・受験クーポン購入時に発行されるオーダー番号
・領収書の宛名
試験当日の流れ
試験当日までに以下内容を一読していくことで、本番も焦らずに受験できると思います。
重要な指示:CKAおよびCKAD |T&C DOCS(候補者向けリソース)
情報がないまま本番を迎えると、試験監督者とのチャットは英語だし、そもそも受験用の専用アプリが必要だし、、ということで相当焦ってしまうと思います。
また、使用するPCに PSI Secure Browser の専用アプリがインストールできること、音声やネットワークのチェックも事前に実施しておくことが推奨されているので実施しておきましょう。
PSI secure browser and Chrome Extension System Requirements – TCN Helpdesk Support
験開始30分前からの流れについて紹介します。
試験開始
試験開始30分前になりますと、受験予約をしたページで「Take Exam」のボタンが有効になります。そのボタンをクリックして試験準備を開始します。
PSI Secure Browser ダウンロード
PSI Secure Browser をインストールし、起動します。起動時は PSI Secure Browser 以外のアプリを終了する必要があります。
また、マイクとカメラのチェックがあります。カメラにカバーがかかっていると、チェックをクリアしませんでした。
カメラが搭載されているのになぜだ!?と少し焦りました。
試験監督者とのチェック
試験監督者の英語でのチャット指示にしたがって、受験環境をカメラで映しながらチェックしていきます。
- 部屋
部屋全体を1周 PC を持ちながらゆっくり見せました。
追加で机の下も見せてとチェットがきました。 - 机
机の上を映しました。机の上に無駄なものがないかのチェックだと思います。 - 耳
イヤホンをしていないことを証明するために耳を映しました。 - 手首
腕時計など試験に必要ないものを身につけていないことを証明するために、袖をめくって両手首を映しました。 - 水
机上のペットボトルを持って見せました。ラベルは剝がしておかないといけません。 - 携帯
席を離れて手の届かない場所に置いてある携帯を映しました。
試験開始
チェック完了であることと、画面上部に表示されている試験開始のボタンをクリックして始めるように、という内容のチャットが来ます。そのボ試験開始タンをクリックすることで試験が開始します。
PSI Secure Browser 内の環境整備
PSI Secure Browser を全画面に最大化して、画面左側に FireFox、画面右側にターミナルを配置して問題に取り組みました。
※ PSI Secure Browser での受験になり、事前にブラウザで Kubernetes の公式ドキュメントをお気に入りして準備しておくことができなくなりました。
※ ブラウザの翻訳機能は使えません。Kubernetes の公式ドキュメントの翻訳機能は利用できます。
※kubectl
エイリアスとBashのオートコンプリート設定は既に実施済みです。
問題をひたすら解く
複雑そうな問題は飛ばして簡単な問題から解くようにしました。
シンプルな問題も多いので、一通りの問題を見ることで、落ち着いて複雑そうな問題にも取り組めたと思います。
※問題ごとに操作実行対象のクラスターが context 情報で指示されています。コマンドを実行する対象のクラスターだけ間違えないように気を付けてください。
試験結果
受験日の翌日にはメールで試験結果が届きました。

おわりに
ここまで読んでくださりありがとうございました。
みなさんの試験合格をお祈りしています。
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