AlmaLinux9.5 podmanでJenkinsオフライン構築

はじめに

本書では、オフライン環境にてAlmaLinux上にJenkinsを構築する手順を記載しています。
この手順ではpodmanを利用する流れとしていますが、podmanを利用しなくても構築する方法はあります。
私はpodmanを利用しないで構築したこともありますが、個人的には利用したほうが断然楽だと思います。ぜひ参考にしてみてください。

前提

〇　VirtualBoxがインストールされていること（Hyper-Vが利用できる場合はHyper-vでも可）
〇　VirtualBoxにAlmaLinux9.5がインストールされていること

オンライン側t手順

Jenkinsイメージのpull & 保存

以下のコマンドを実行して、インターネットよりJenkinsイメージを取得する。

podman pull docker.io/jenkins/jenkins:lts
podman save jenkins/jenkins:lts -o jenkins-lts.tar

OpenJdkイメージのpull & 保存

以下のコマンドを実行して、インターネットよりJDKイメージを取得する。

podman pull docker.io/library/openjdk:17
podman save openjdk:17 -o openjdk-17.tar

ここまで完了すれば、jenkins-lts.tarとopenjdk-17.tarをオフライン環境へ持ち込む。

オンライン側手順

SELINUX・Firewallの無効化（無効化されていない場合実施）

以下のコマンドでファイル編集

vi /etc/selinux/config

※SELINUX＝disabledにして再起動

その後以下のコマンドを実行して、firewallを無効化

systemctl stop firewalld
systemctl disable firewalld

イメージのロード

以下のコマンドをい実行して、イメージを読み込む。

podman load -i jenkins-lts.tar
podman load -i openjdk-17.tar

ディレクトリ作成

以下のコマンドを実行して、Jenkinsに必要なディレクトリを作成する。

sudo mkdir -p /opt/jenkins_home
sudo mkdir -p /var/jenkins_home
sudo chown -R 1000:1000 /opt/jenkins_home
sudo chown -R 1000:1000 /var/jenkins_home

起動

以下のコマンドを実行して、コンテナでJenkinsサービス起動

podman run -d --name jenkins -p 8080:8080 -p 50000:50000 -v /opt/jenkins_home:/var/jenkins_home jenkins/jenkins:lts

初期パスワード確認

以下のコマンドでJenkinsの管理者の初期パスワードを確認する。

podman logs jenkins | grep -i "admin password"

または

cat /opt/jenkins_home/secrets/initialAdminPassword

Jenkinsへアクセス

http://｛AlmaLinuxのIP｝:8080でアクセスすると、以下のようにJenkinsの画面が表示されるため、前の手順で確認した初期パスワードで次に進む。

【補足】プラグインについて

プラグインは、最初オンラインでJenkinsを構築して推奨のものをインストールしてオフラインに持ち込むことをお勧めする。構築時、初期パスワードを入力した次の画面で以下のような表示となり、インターネットからプラグインをインストールできる。

以上。